都内から見た視点こそ千葉の本質を突く。
分岐点に立たされた「雑貨店」の新たなる
新境地を模索し続ける“変革型経営者”。

【プロフィール】浅野 一平(あさの かっぺい)

1970年、両親が生花店「フローラ」を創業、1976年に株式会社フローラ企画を設立。その後、今日に至るまで千葉・茨城を中心に雑貨店「ボンメゾン」を続々と展開。主に郊外型の大型店舗形式での出店が多数を占める中、2012年に新たに代表に就任した浅野一平氏により、現在ではテナントインの店舗展開も広がりを見せている。

Q1 起業のきっかけは?

私自身、幼い頃から東京で暮らしていたため家業を意識する事なく過ごし、2004年に双日という商社に入社しました。不動産部門配属後の私は、億単位規模の大きな仕事を任される等、充実感はあるものの大手特有の「リスク管理」により窮屈さを感じていました。元々、不動産志望で商社に入った訳ではないので、期待していた仕事とのギャップに悩み「ずっとこの業界でやっていくのか」と思慮した所、やはり自分がやりたい事をやってみたいと思うようになり、転職を決意しました。その時に、家業について両親から話を聞く機会があり、「自分の裁量でお金や人を集めて商売をしたい」と思うようになり、フローラ企画に入社、その5年後の32歳の時に代表に就任しました。今まで知らなかった家業について知った事で、「自分がやってみようかな」という私と、両親も「じゃあ、それだったらやってみなさい」と、実は「ポッ」と決まった所がありました。

Q2 起業して一番苦労したことは?

今も昔も、私より年齢が高く、社歴も長い社員が多く在籍し、その人達に心から納得して頂く事に苦心しました。創業者である父は「自分の方法が正解」という考えで、私は双日での社会人経験を通し、仕事は様々な方法と可能性があり「生き残るには変化が必要」という考えでした。当時の会社の経営状況は、地道に店舗数を拡大し成長している段階で、「無理して変えなくても良い」という雰囲気でした。父の店舗展開は従来の「郊外大型路面店」型でしたが、私はそれが常に最良の選択ではなく、テナントインの店舗等、出店場所は「適材適所」で柔軟に検討するという考えで、出店方針を修正して綿密に実行する事で「経営者が代わると会社も変わる」事を示しました。

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Q3 経営者と従業員の
違いや魅力は?

自身が決定するという事は、そこに責任が発生するので魅力とは言い難いのですが、「魅力半分、少し大変」というか、経営者になると責任感がより強くなりましたね。ですが、「自分の思い通りに出店できる」のは経営者の魅力であり、更に予測通りかそれ以上の結果が出せれば、「自分自身を褒めてあげたい」という、そんな気持ちになります(笑)。

❶旗艦店の昭和の森本店は、緑に囲まれた住宅地の中にあり、とても清々しい店舗です。また、同敷地内に当社の運営するベーカリー・レストランもあり、ご家族で楽しんで頂けます❷数年前から新卒採用を開始。地元の若手の力を活かして、活気ある会社作り、そして地域一番のギフトショップを目指しています!

Q4 挑戦しつづけられる理由は?

「挑戦」というか、「変えて」いかねばならないと思います。中小企業は常に変化して高みを目指す事が、生き残りに繋がると思います。会社の成長が従業員やお客様に寄与しないと私が踏み込んだ甲斐がなく、そもそも「挑戦しなければ、もったいない」と思うのです。弊社のルーツは「変化をしていく事」で、ボンメゾン創業時の「人の欲しい物も変わるので、どんどん変えていく」そして「会社を存続させる」というふたつの理念は私にも引き継がれていると思います。

Q5 御社の事業の魅力は?

雑貨小売業や弊社の魅力という点で、今「分岐点」に差し掛かっています。モールやネットショップ等、単に商品を購入する場所の選択肢は増えています。だからこそ、他店にないオリジナリティのある商品や、在庫管理で敬遠される様な季節商品を、訴求力をもって提供できる事が魅力に繋がると思います。以前よりお客様はシビアになっています。「良品を買いたい」が、高価でなく普段の金銭感覚で購入したい潜在客は多く存在します。弊社であればそういったお客様にご提案が可能ですし、そうする事で会社も成長していくと思います。

Q6 現在の事業ノウハウの基盤は
どこで培いましたか?

雑貨小売業や弊社の魅力という点で、今「分岐点」に差し掛かっています。モールやネットショップ等、単に商品を購入する場所の選択肢は増えています。だからこそ、他店にないオリジナリティのある商品や、在庫管理で敬遠される様な季節商品を、訴求力をもって提供できる事が魅力に繋がると思います。以前よりお客様はシビアになっています。「良品を買いたい」が、高価でなく普段の金銭感覚で購入したい潜在客は多く存在します。弊社であればそういったお客様にご提案が可能ですし、そうする事で会社も成長していくと思います。

Q7 地域とのつながり、意義は?

雑貨小売業や弊社の魅力という点で、今「分岐点」に差し掛かっています。モールやネットショップ等、単に商品を購入する場所の選択肢は増えています。だからこそ、他店にないオリジナリティのある商品や、在庫管理で敬遠される様な季節商品を、訴求力をもって提供できる事が魅力に繋がると思います。以前よりお客様はシビアになっています。「良品を買いたい」が、高価でなく普段の金銭感覚で購入したい潜在客は多く存在します。弊社であればそういったお客様にご提案が可能ですし、そうする事で会社も成長していくと思います。

Q8 千葉県で起業する魅力は?

千葉の人は都内に憧れもありますが、千葉が好きで生活したいと思っている人が多いと思いますので、働き口や商売する場所、お店やサービスが県内で完結できれば、ビジネスチャンスがある場所だと思います。レストランも「千葉の美味しさ」を体感できれば、県外の方も千葉に来てくれるかなという思いもありました。千葉はやり方によっては、より活性化できる地域だと思います。

Q9 これから起業を考えている方に
メッセージをお願いします。

私は東京という日本の中心で過ごした期間が長かったので、ある意味客観的に千葉を見る事ができました。千葉で商売する事は応援しますが、「千葉だけ」を見ていたら成功は難しいです。千葉にはビジネスチャンスのポテンシャルはありますが、ビジネスの方法をしっかりと見極めて下さい。全て千葉で行うという考え方では上手くいかないと思います。

好きな漢字は?

「 華 」
元々、弊社が生花店からスタートした会社なのでそれにかけているのと、人生に「華」を添えた暮らしを提供できる会社になれたら良いなという思いから「華」にしました。娘の名前にも使っている漢字です。

影響を受けた本、おすすめの本は?

「柳井正 未来の歩き方」大塚 英樹 著
「『自己否定』できる人材だけが生き残る」という言葉はショッキングでした。

オンとオフの切り分け方は?

オンの中にオフを見つける
オンとオフを切り替えないで、オンの中に上手くオフを入れる事が長く続く秘訣なのかと思いますね。

千葉で注目している起業家、経営者は?

株式会社 諏訪商店
代表取締役 諏訪 寿一さん
千葉の良さと経営者が前に出る必要性を教えて下さったのはこの方です。