1/30(火)ちば起業家大交流会-CHIBAビジコン2017ファイナリスト紹介-羽村 太雅

◆ファイナリストプロフィール

柏の葉サイエンスエデュケーションラボ(KSEL)

羽村 太雅

1986年生まれ。幼少期は山梨県忍野村で育ち、後に東京と羽村市へ。
慶應義塾大学卒業後、東京大学大学院を修了。専門は惑星科学、アストロバイオロジー。
隕石の衝突を模擬した実験を通じて生命の起源を探る研究を続けてきた。
研究の傍ら、2010年6月に柏の葉サイエンスエデュケーションラボ(KSEL)を立ち上げ、地域に密着した科学コミュニケーション活動を行なっている。
受賞歴、メディア出演・掲載歴多数。国内旅行業務取扱管理者。

◆プラン名

多様な自然の中で子供達が千葉の人材と学ぶ「理科の修学旅行」

◆概要

自然体験活動を通じて理科を学ぶ小学生向けの合宿型理科教育プログラム「理科の修学旅行」を千葉県内で実施する。
東京大学、千葉大学、筑波大学などの大学院生ら、専門知を有する人材が小学生らと共に海や山などを訪れ、磯の生物観察や化石採掘、登山や雪遊びなどをしながら、そこに見られる不思議な現象などを科学的視点から子ども達と共に紐解いていく。旅行本番の2週間前には座学や実験を中心とした事前学習会を実施することで、体験活動中の着眼点や各種現象の原理を学ぶ。募集型企画旅行と、企業の福利厚生や小学校の修学旅行等の受託型企画旅行のそれぞれを実施する。季節に応じたプログラムも人気で、朝から晩まで刺激に満ちた体験を提供している。終了後には自由研究の相談会やコンテストを開催し、成果物は街なかにも展示し、修学旅行に参加できない近隣の市民にも参加者による現地での学びを共有する。

◆考案動機・背景

自然科学を学ぶ上で、自然体験活動の重要性は数多くの研究で指摘されている。しかし近年、日本中で都市部と農村・山間部の隔絶が起こり、人口の密集している都市部の子ども達にとって、日常生活の中で自然体験へ没入することは困難になりつつある。一方、千葉県などの郊外型都市周辺では、都市部と農村部が近接している。そこで、都市部の子ども達が農村・山間部を訪れ、自然環境を活かして体験学習活動を行うことを通じて児童の学習ならびに農村・山間部の活性化を図る理科の修学旅行を考案した。
私自身は学生時代、ワンダーフォーゲル部に在籍し、日本中、時には海外の山や自然の中を訪れ、アウトドア生活の経験を積んだ他、安全確保や応急処置、気象学や学習に適切なフィールドなどの知識を身に付けてきた。同時に、大学院では地球惑星科学を専攻し、広く自然科学の知見を得た。こうした自らの経験を元に、これまで理科の修学旅行を9回実施してきたのだ。

◆会社ホームページ
http://udcx.k.u-tokyo.ac.jp/KSEL/

◆SNS
https://www.facebook.com/KSEL.Kashiwanoha/