松田 貴盛
松田 貴盛

独自に考案したリオン式教育メソッドにより
難関大学合格への近道を提供しつづける

2011年2月、大学受験英語に特化した進学塾としてオープン。塾長の松田氏が自ら考案した“英文法から徹底的に指導する”教育メソッドにより、多くの生徒たちを早稲田、慶応義塾はじめ数々の難関校に合格させてきた。その実績と個性的な授業、さらに松田氏のカリスマ性が注目され、開校当時10名だった生徒数は期を追うごとに増え、5期目の今年は100人の生徒を抱えるまでに。現在は社会人向けTOEICコースなども行っている。

<プロフィール>松田 貴盛

1979年、千葉県出身。小学校から高校卒業まで市原市で過ごす。高校卒業後は映画監督を目指しアメリカに単身留学。カリフォルニア州立大学ロングビーチ校を卒業し、2年ほど地元テレビ局のカメラマンとして勤務する傍ら、グレイシー柔術道場に通う。アメリカで役者も経験。帰国後は大手進学塾に英語指導講師として勤務。8年間のアメリカ留学で培った英語力を武器に、わずか3ヶ月でトップ講師に登りつめる。2011年2月より「進学塾リオン」を経営するとともに、“朝日奈こうや”の芸名で俳優業も続けている。テレビ朝日「検事・朝日奈耀子」シリーズに5年間出演中。

 

Q1 起業のきっかけは?

 アメリカから帰国して6年ほど大手進学塾にお世話になっていて、30歳を目前に独立しようと決めました。先に起業していた俳優仲間に気持ちを後押ししてもらったのも大きいですね。「よしやるぞ!」と決めてから、3ヶ月ほどで開校場所や資金など諸々の話をまとめ、2011年2月に起業しました。

Q2 起業して一番苦労したことは?

 それはもう生徒がなかなか集まらないことです。前職の塾から転籍してくれた生徒たちがいましたが、3月の受験を終えれば皆卒業していきますからね。チラシを打っても電話が1本もこないとか。そこで、在校生の兄弟姉妹や部活の仲間を紹介してもらって1期生をなんとか集めました。
あとは開校翌月に起きた東日本大震災ですね。当日は臨時休校の措置を取り、生徒の家を1軒ずつまわって生徒の無事を確認し、休校を伝えました。先行きの不安もありましたが、「何とかしよう」という気持ちの方が強かったですね。何らかの要因で授業ができないこともあると想定はしていましたし、言い訳するなんて僕の辞書にはないので。2日後には塾を再開しました。

Q3 経営者と雇用される側の違いや魅力は?

 雇われの身ですと失敗しないことが大原則ですが、経営者って立場は失敗から学ぶことが多いですから、失敗が失敗ではありません。アメリカにいたときも失敗や挫折の連続でしたが、気持ちが折れたことはありませんでした。そう考えると、僕が起業するのは必然だったのでしょうね。

Q4 挑戦しつづけられる理由は?

 〝人生は挑戦〟と思っていますから、起業したときからずっと挑戦です。18歳で単身アメリカに乗り込んでいって、独学で英語をマスターしました。肌の色や言葉など多様なアイデンティティが混在するアメリカでは、人々の価値観もバラバラ。そういう環境で生活したことで、相手の考えを尊重し認め合う事に気づいたんですよね。それと同時に、日本の素晴らしさも知り、日本人であることに誇りを持つようになりました。起業するときに「英語を教えながら人に影響を与えられる事を」というテーマがあったので、僕が生徒たちに伝えたいのは日本の素晴らしい文化だったり風土だったり…英語はひとつの手段でしかありません。

授業風景
生徒たちと対等な目線で接する松田氏。勉強や進路はもちろん、ときには卒業生の人生相談にも乗る

Q5 御社の事業の魅力は?

 僕の考えが生徒たちやスタッフに浸透し、どんどん新しい事に挑戦する心が備わっていくと彼らの表情が変わります。そんなとき僕はやりがいを感じます。日本人として胸を張って世界に挑んでほしいですよね。リオンから巣立って行った人たちがこれからの社会を支えていく。地域に貢献できる人材を育てているという実感もあります。また、教え子が講師として戻ってきてくれるのも嬉しいですね。既に1期生から4期生がリオンで指導をはじめています。元教え子と師弟関係を築いていけるって幸せな事です。

Q6現在の事業ノウハウの基盤はどこで培いましたか?

 前職で英語講師を始めてから自分で指導方法や方針などを構築しました。この100%松田式がそのまま当校の教育メソッドです。特徴といえば、半年かけて文法をみっちり指導する事。実はこれ、アメリカ留学時代にグレイシー柔術の道場で僕が習ったメソッドです。腕や足など身体のパーツごとに、みっちり1週間かけて関節の決め方や逃げ方を覚え、実践で即座に対応できる技術を習得していきます。英語も同じ。くどいくらいに文法を反復勉強し基礎を固めてから長文読解など実践に移ります。ちょっと気の遠くなる反復訓練こそが、実は英語上達の最短コースです。海外に住んでいた経験があるから直感的な指導法では?と思われがちですが、僕は非常にロジカルに教えます。今まで1000人以上の生徒にこの方法で指導してきましたが、大なり小なり必ず英語の成績が伸びます。

Q7 地域とのつながり、意義は?

 ここ4年ほど我孫子に密着した経営をしてきて、人のつながりが非常に強いと感じます。長年そこに住んでいるかのような歓迎のされ方で。我孫子は特に人のネットワークが強いというか、今うちに在籍している生徒の99%は口コミで入学した子ばかりです。
それに、ここを卒業した後も留学やTOEIC受験のことで相談される事が多いですし、実際にTOEIC対策コースも始めました。当校はグアム大学と提携しているので、いずれはこの地域で留学したいと思っている方たちに、海外留学の窓口になれたらと考えています。

Q8 千葉県で起業する魅力は?

教育ビジネスに限って言えば、学校の数が多いので、ある程度の集客が見込めます。いずれは都内進出も考えているので、千葉から大都会である東京を見据えるというのが個人的には気に入っています。僕の好きなザ・ビートルズのメンバーもリバプールから世界に羽ばたきましたし、矢沢永吉だって横浜からスターダムにのし上がったわけですから。いい感じに自然も残っていて、僕自信ハングリーでいられる場所です。

Q9 これから起業を考えている方にメッセージをお願いします。

 僕がグレイシー柔術から学んだ哲学があります。強くなるとは〝勝つ〟ではなく〝負けない〟です。これは護身術の鉄則でもあります。自分のやりたい事業が決まったら、世間に負けず、自分にも負けず、信念を貫き通すのみだと思います。「この道をいけばどうなるものか危ぶむなかれ」です。
失敗を恐れたらその時点で負けです。失敗こそ強くなれるチャンスと思い、挑戦し続けてください。

好きな漢字は?

『論語』に書かれている「思いやりの心」です。人生で何を極めればよいかと弟子にたずねられた孔子は「恕(じょ)」と答えました。生徒やスタッフたちとは、常に恕の精神を持って接しています。

影響を受けた本、おすすめの本は?

1.『タルムード』
ロスの寿司屋でアルバイトしていたとき、オーナーに勧められたユダヤ人の哲学書です。彼らはとても勤勉で、自分磨きを怠りません。 2.『孫子の兵法』
“勝つ”ではなく“負けない”を克明に記した書物です。初めて読んだのは高校時代。起業すると決めたときに読んでみたら、経営者の戦い方が書かれていると気づきました。
3.『経営の教科書』/新将命著

千葉で注目している起業家、経営者は?

「株式会社ワン」の伊藤晃一代表です。彼自信、パーソナルトレーナーとして全国を飛び回っていて、加圧トレーニング、ピラティス、ヨガ、食事といったあらゆる面から健康にアプローチし、前向きになれる術を教えてくれます。

オンとオフの切り分け方は?

フィットネスジムや道場での毎日のトレーニングです。今までボクシング、ムエタイ、柔術などをやってきて、多くを学んできました。心技体を磨くと心も身体も健全になりますし、リフレッシュできます。

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