株式会社 ワンズネットワーク 代表取締役 島 一徳 Model03 株式会社 ワンズネットワーク 代表取締役 島 一徳 Model03

常に新しい価値を追求し、
ビジネスモデルとして昇華させ、
「本物」を提供する経営者。

【プロフィール】島 一徳(しま かずのり)

1960年生まれ、北海道出身。1995年に脱サラし、車買い取り店フランチャイズに加盟。フランチャイズ内で「車買い取り台数No.1」を3度獲得。現在、中古車レンタカーフランチャイズを立ち上げ、本部としても活動する一方、フランチャイズ加盟店として車買い取り店3店舗、リラクゼーションサロン2店舗、飲食店2店舗を展開。

Q1 起業のきっかけは?

サラリーマン時代はベアリング会社に勤務をしていたのですが、メーカーに良くある営業と工場の確執ってありますよね。対外的に一生懸命頑張って、注文をとって来るのが営業なのに、どうして社内でこんな事に時間を使わなきゃいけないんだって、ばかばかしくなって「自分のために時間を使った方がいいな」と思ったんです。他にあてもないのに辞めたという感じでした。僕は親戚にも家族にも経営者がいないので、「フランチャイズでやるしかない」と思って、最終的に決めたのがガリバーさんでした。

Q2 起業して一番苦労したことは?

現在と違い、当時のガリバーはフランチャイズ加盟店への研修は中身が全くなっていなかったんです。今から考えたらディーラーも営業の仕方もさっぱりわかってないんですよね。事故車の見分け方も同様で、その筋の人たちが電話査定を依頼してから車を持ってきて、金額で揉めたりした事もありましたね。ギリギリで売り抜けたという事もありました。

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Q3 経営者と従業員の
違いや魅力は?

やはり、社員にはやり甲斐を持ってもらえるような経験が出来るという事でしょうか。現在、同時に3つくらい新規事業にトライしていますが、それが社員にやりがいを持ってもらえる事だと思っていますし、国内を飛び出して海外に拠点を作って、そこから車関連でもそれ以外でも、次の新しいビジネスを海外で展開して行きたい。社員には海外に行けるチャンスがあると、ずっと言い続けているんです。もともと意欲のある社員たちですから。

❶ワンズレンタカーは、全国約360店舗の格安・激安・安心レンタカー❷ガリバーグループ内においてMVP等表彰も受賞❸社長の好きなマラソンは、社内チームワーク力強化にも活用されている

Q4 挑戦しつづけられる理由は?

中小企業はアッという間に潰れますから、必死になってトライしていかなきゃいけない のですが、常に危機感を持ってやっているという事が根っこにあると思います。会社を起こすのであれば、人が必要としている事をやらないと、それは嘘だと思います。価値の無いものをそれ以上に見せて商売をしている人がいますが、「それは違う」と思います。本物のビジネスは消費者に絶対的なメリット、裏表のないメリットを提供する事だと思うのです。

Q5 御社の事業の魅力は?

新しい価値を追求し続ける事だと思いますね。リラクゼーション事業も今年の3月でフランチャイズを卒業して、今までに無い新しい施術を取り入れて、独自ブランドに衣替えをしました。飲食事業部の方も常に新しいものを提供して行くスタンスで動かしています。新しい価値を世の中に作って、お客さんに喜んでもらおうという事です。従業員も楽しんで仕事をして、お客様にも喜んでもらえるものを提供したいんです。フランチャイズである加盟店さんに対しても同様です。「新しい価値を作りましょう」「新しいビジネスモデルを作りましょう」と。「もし思いついたら、自分の店でとりあえずやってみてください」と。「それが本物であれば、それは素晴らしいビジネスモデルなので、今度はそちらが本部やってください」と言っているんです。

Q6 現在の事業ノウハウの基盤は
どこで培いましたか?

本当に「飯が食って行けたら良いや」という所からスタートして、それがみるみるうちに成長して、気が付いたら5年目に至るまで、経営者としての何の準備も出来ていなかったんです。それは自分にとってすごい悩みで、当時のガリバーの常務に相談したら、中期経営計画を作る事を勧められて、6年目で初めて中期経営計画を作成しました。一生懸命に作って、実行して何らかの結果が出ると「ああ、経営ってこういう事なんだ」と初めて理解出来たんです。そういった経営者としての勉強の機会をガリバーの中で与えて頂いたので、やはりそこが基盤であるかなと思います。

Q7 地域とのつながり、意義は?

「ここにガリバーがある」「ワンズレンタカーがある」それによって良かったと思ってくれる地域地元の人がたくさんいらっしゃる事だと思います。先日も店の前で老人が倒れて、血だらけになっていたのを近所のおばあちゃんが見つけてうちに助けを求めに来たんです。スタッフ総出で対応したのですが、「ガリバーさんがいて良かったわ」と言ってもらった事がありましたね。あとは地元地域の紹介が多いことですね。車の買取販売を行っているという事は、地元利用者が一番多いという事ですからね。

Q8 千葉県で起業する魅力は?

申し訳ないのですが、今現在、僕はそれほど千葉に思い入れは無いですよ。でも、自分の周りの活きの良い若い人たちには、気持ちの面で影響を受けていますね。千葉の方が「こんなに頑張っているんだ」って思うと。協力しようという気持ちになってきましたね。

Q9 これから起業を考えている方に
メッセージをお願いします。

一番言いたいのは「本物を目指せ」という事です。本当に価値のあるものを、自分自身で作っていく事を目指して欲しいと思います。価値の無いものを、本来の価値以上に見 せるようなビジネスは、お客様を騙す事と同義ですから。本物じゃないと成功しないと思います。裏を返せば本当に世の中の人の役に立つ事をやれば、必然的に成功するという事ですよね。それが安定した事業経営に繋がるのではないでしょうか。

好きな漢字は?

「 挑 」
まだまだこれから新しい事に挑戦していきたいのでこの漢字にしました。

影響を受けた本、おすすめの本は?

「ONE PIECE」/尾田栄一郎 著
マンガぐらいしか読まないんですが「ONE PIECE 」は好きですね。仲間同士が信頼し合っている所と主人公をみんなが盛り立てている所がいいです。

オンとオフの切り分け方は?

最近は地元の居酒屋の常連でマラソンチームを作って活動しています。主に稲毛海岸や幕張でやっているのですが、この前は白井市の梨マラソンに参加しました。2017年はホノルルマラソンにもエントリーしています。

千葉で注目している起業家、経営者は?

今一番はやっぱりZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイの前澤さんですかね。必要とされている事に応えて革新的な開発を行い、あの規模感で成長されているので注目しています。あとはオニオン新聞社の山本さんですね。成功に導く為の自分なりのロジックを持っていますよね。千葉を元気にしたいという情熱を感じます。