「好きなこと」+「即行動」
この方程式が常勝の秘訣。
ICTで教育に新しい風を吹き込む。

【プロフィール】株式会社 アクティブブレインズ 代表取締役社長 平山 喬恵(ひらやま たかえ)

1998年に株式会社アクティブブレインズを設立、千葉市中央区のマンションの一室からスタート。創業当初はパソコンの基礎スキルを教えるパソコン教室を全国に展開、その後、ICTの技術を活かし、保育園・幼稚園、小・中学校、高校、大学、社会人教育に活用できる教材やWEBアプリを提供している。現在は千葉市美浜区の本社をはじめ、東京・丸の内と八重洲にオフィスを展開、事業を拡大している。

Q1 起業のきっかけは?

起業する前は、実家のニットアパレル工場に勤務していました。 その間に長女を出産しましたが、その頃は特に仕事が忙しく、長女を妊娠してからも陣痛が始まる直前まで働いていました。その後、次女を出産するまでに、2度ほど流産をしてしまいました。仕事を優先してしまったことが原因で、あとになって非常に後悔していま す。そんな思いがあり「このままのスタイルで仕事を続けていたら、家族にも仕事仲間にも迷惑をかけてしまう」と感じ、考えた末、自分が自由に使える時間を確保するために起業しました。

Q2 起業時に一番苦労したことは?

実は、起業して最初にチャレンジしたのが、1億円を超える大型の行政案件へのプロポーザルでした。 360件ほど提案が出された中から1次審査、2次審査と合格し、最終まで残った10社の1社となり見事採択されました。 いきなり大きなお金を手にしたことで、逆にその後の見通しをうまく立てることができずに、プロジェクトが終了した瞬間から方向性を見失って、結局お金にも苦労することになりました。
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Q3 起業家・経営者と雇用される生き方の違いや魅力は何ですか?

私が感じる起業家の魅力は、自分の考えたことを自分の手で形にできることです。 人から指示されるのではなく、自分のアイデア を試行錯誤を繰り返しながら、作り上げていくプロセスのワクワク感はたまりません。 もちろん雇用される側であっても、ものづくりのプロセスでの楽しさや製品が完成した時の達成感を味わうことはできますが、起業することにより、そのやり甲斐は何倍にも感じられると思います。 たとえ失敗しても次の飛躍へのステップと考えると、失敗を恐れずチャレンジすることができます。

❶【事業内容1】話し合い活動ツール「AIAIモンキー」みんなの意見をAIが瞬時に分析 ❷【事業内容2】プログラミング教材「虹色ボックス」論理的思考をサポートする学習教材

Q4 その上で、挑戦しつづけられる理由は何ですか?

単純に「やりたいから」です(笑)。娘たちにもびっくりされるくらい、「やりたい!」と思ったら即行動してしまいます。 25歳の時に結婚し、夫とアメリカの企業に行って勉強する機会があったのですが、アメリカの人々はみんな、嫌なことは「NO!」と平気で言えるんですよね。 逆に私たちは断るのが苦手で笑顔で「YES」しか言えない。それがカルチャーショックで。 彼らは、「YES」にしろ「NO」にしろ、自分の意思を相手にはっきり伝えることができるのです。それにはすごく影響を受けました。

Q5 現在実施されている事業の魅力は何ですか?

当社では1998年の起業当初から、一貫して「教育」に軸足を置いて事業を行ってきました。 私たちがこれまでに経験し蓄積してきたICT*スキルを最大限活用して、未来の学びに向けた提案を行っていけるということは、この事業の魅力だと思っています。 ICTは、「学びを支援する道具」に過ぎませんが、教育の質を高め、結果として学びの成果を上げる力を持っています。 学習に対して苦手意識を持っている子どもたちにも効果的なアプローチができると思っています。
※ICTとはInformation and Communication Technologyの略

Q6 現在の事業のノウハウの基盤は何ですか?

私たちの製品やサービスを使っていただいている現場に行って、活用しているところを観察し、使用している人たちからの意見を聞くことが私たちのノウハウ構築につながっています。 ビジネスのヒントは現場にたくさんあります。 いろいろな意見をいただき、社内で検討し、新しいサービスや商品が生まれるときもありますし、改善点としてリニューアルされることもあります。 どの業種も同様だと思いますが、利用者からの声がノウハウの蓄積につながります。

Q7 地域とのつながりはありますか? その意義は何ですか?

千葉県・千葉市には起業家や経営者を応援してくれる公的 機関が充実しています。 (公財)千葉県産業振興センターや(公財)千葉市産業振興財団には、専門家派遣などの支援をいただいたり、理事や評議員を務めさせていただくなど、幅広くつながりを持たせていただいています。 また、出身校である千葉大学とは、教育学部藤川大祐教授と共同研究を数年行っています。 千葉発の新しい製品やサービスを全国、世界に向けて提案していくことで、地域のブランド発信にも貢献していきたいと考えています。

Q8 ちば起業の魅力は何ですか?

自分たちのビジネスを親身になって応援してくれる方々が身近にいるということがとても魅力です。 私どもは都内に2つほどオフィスを構えておりますが、本社幕張にいると「ホッと」するときがあります。 それは、周りにたくさんの応援者がいてくれるからだと思います。 相談できる公的機関をぜひ利用していただきたいと思います。

Q9 これから起業を考えている方にメッセージをお願いします。

夢を形にすることはとても楽しいことです。その夢を実現していくことで、自分だけではなく、いろいろな人を幸せにすることができると信じています。 その夢を実現するために自分の時間を最大限に活用しましょう。 スタートするまでは、いろいろと迷うことが多いかもしれませんが、まずは自分ができることからスモールスタートしてみてはいかがでしょうか。 自分を信じて、好奇心旺盛に新しい一歩を踏み出しましょう。
会社名 株式会社アクティブブレインズ
電話番号 043-297-3147
現在の年商 2億1,000万円
従業員数 10名
業 種 IT ・教育
事業概要 ・コンテンツ開発
・WEBアプリ開発
・教育サポート
所在地 〔本社〕
千葉県千葉市美浜区中瀬2-6-1 WBGマリブイースト14階
〔丸の内オフィス〕
東京都千代田区丸の内2-4-1丸の内ビルディング9階
〔八重洲オフィス〕
東京都中央区日本橋3-4-15 八重洲通ビルディング5階
H P https://active-brains.co.jp/

好きな漢字は?

「 楽 」 自分が楽しい、人を楽しませる 脳が「楽しい」と感じることを提供していきたい

影響を受けた本は?

「チェンジワーキング」 /平山信彦 著
隙間時間を上手に活用することで 仕事の効率化が図れました。

オンとオフの切り替え方は?

ガーデニング、食事、旅行、 バンド(ロックバンドのベース)

千葉で注目している起業家、経営者は?

株式会社スタートトゥデイ/代表取締役社長 前澤友作さん
人と同じことはやらない、違ったことをやっていきたいという考えに共感