スマホ一つで保険を診断し、
契約ユーザーの“便利”を追求する
- 株式会社WDC
代表取締役CEO 上石 泰義
(あげいし やすよし) 2010年にソニー生命保険株式会社に入社し、ライフプランナーとして活躍。新人賞受賞、社長賞受賞、2014年~2019年MDRT連続登録。社内コンテスト入賞率は100%、社内コンテスト入賞多数。2020年8月株式会社WDC設立。過去の商談件数は延べ1万回、成約率は95%を超える。創業間もなく、スマホ一つで保険診断から契約手続きまでを簡単にできるロボット保険ガイド『リアほ』を構想、開発開始。人脈や突破力を活かして各分野の専門人材を招聘し、1年半の開発期間を経て2022年6月7日にサービスをリリース。
起業のきっかけは?
前職はソニー生命の営業です。世界のトップセールスマン上位5%しか入れないMDRT(Million Dollar Round Table)という組織があり、入社から約3年でその入会基準を達成し入会しました。2013年にアメリカで開催されたカンファレンスに参加し、海外では申し込みだけではなく顧客管理からアフターフォローまでデジタル化が進んでいることを知り、日本の保険業界のデジタル化が世界からかなり遅れをとっていることを痛感したのです。日本の保険業界のデジタル化を促すこと、そして日本中のお客様にデジタルの利便性や恩恵をもたらしたいと思い、営業を10年やり切ったところで起業しました。
起業時で一番苦労した事や
ターニングポイントなどを
お聞かせください。
スタートアップですので、資金繰りの苦労は常にあります。プロダクト製造・アップデート・マーケティングを同時平行で進めていくので、赤字の幅は大きいですね。また事業のスピードに追いつくために社員をどんどん増やしています。会社の理念が伝わりづらくなるのが課題ですが、日々取り組んでいます。事業におけるターニングポイントは、アフターコロナにおいて保険業界は大きく変わったこと。非対面・オンライン、デジタルのチャネルがようやく広がりつつあります。オンライン販売は販売側・お客様側の双方に大きなメリットがあります。保険×デジタルの可能性の広がりを毎日感じています。
起業家・経営者と雇用される生き方の
違いや魅力は何ですか?
個人的に、雇用される側のほうがリスクがあるように思います。会社が傾くと解雇されてしまうでしょう。起業の魅力は、自分が思い描いた理想の世界観や働き方を実現できる可能性があることでしょうか。サラリーマンでもリスクを抱えているので、“起業は怖い”と殊更に心配することはないと思います。今後の日本は、資金調達、人材採用などの環境も整い、とても起業しやすい環境になってくるのではないでしょうか。人生は一度きりなので、やりたいことをやったほうが人生が豊かになると感じています。家族ができたらリスクを負うのは自分だけではないので、早めの起業をおすすめします。
【事業内容1】
保険を知り尽くした専門家が経験した、100,000件以上の保険相談。 そこから導いたノウハウを活用し、その人に合った保険選びをサポートするロボット保険ガイド「リアほ」です。
【事業内容2】
お金のカタチLABは、保険で安心を得るだけではなく、多くの人が「自らありたい人生」を描き、そんな人生をカタチづくるのに必要な〈備え〉と出会える場をつくります。
『デジタル化で保険業界の
仕組みを変え
新たなチャンスを生み出したい』
ビジネスを通して、解決したい社会課題や
地域課題についてお聞かせください。
日本は保険大国と言われています。日本には約4,900万世帯ありますが、その約90%が何らかの形で保険に加入しています。どういうときに保険に入りたいと思われますか?保険加入や保険の見直しが最も多いのは結婚したとき、妊娠や出産で家族が増えたときです。また昨今では共働きが増え、自由な時間が少なく忙しい人が多いでしょう。保険は、検討段階から契約まで多くの時間がかかるもの。保険のデジタル化が進んで、好きな時間、好きな場所で、保険相談から契約まで気軽にデジタル完結できると、とても便利ですよね。保険をもっと便利にし、短縮されたことで生まれた時間を自分の好きなことに使ってお客様の人生の価値を上げる。そんな世界観を創出していきたいと考えています。そして不安を無くし、お客様のWell‐beingを高めたいと考えています。弊社に保険相談に来るお客様は、20代後半から40代前半の家族層。そして、8割弱が関東以外にお住まいです。地方は関東に比べて、保険相談する先や情報量が少ない可能性があるかもしれない。情報格差を無くし、全国からの採用も推進して、地域に貢献していきたいと思っています。またインシュアテック企業として成長し、千葉で起業する人のためにも、ノウハウやマーケティング方法、資金調達方法などを提供して大きく貢献したいと思っております。
あなたが考えるこれからの世の中や
目指す
社会について
ビジョンをお聞かせください。
日本では遅れている保険のデジタル化を促して、世界の技術に追いつき、いつかは追い越したいですね。業界にも大きな課題があり、デジタル化が進まず保険ビジネスは労働集約型ビジネスになっています。そのため、事業価値が評価されづらいのです。保険は世の中にとって重要な社会インフラですから、デジタルの力で付加価値を付けて、もっと評価されるようにしていきたいです。今後、当社は保険業界におけるデジタルの先駆けでありたいと思っています。エンジニアリングさえしっかりしていたら、どんなサービスでも作れるはず。お客様と業界を第一に考えたサービスを展開していきたいです。
千葉への想いや魅力について
お聞かせください。
千葉で生まれ育ち千葉に育ててもらったから、大好きな千葉に恩返ししたい!というのが率直な気持ちです。千葉県船橋市から上場を目指し、千葉県内の上場企業数を増やすのは大切な目標です。すでに東京と千葉の情報格差はありません。私が現在手がけている事業は、ネット回線さえあればどこでもできるもの。海外在住の人とも簡単に打ち合わせができるぐらい、距離感を感じなくなりました。シームレスな社会になったので、自分の好きな場所で起業していいのではないでしょうか。どうせ起業するなら、生まれた街で起業をして千葉で貢献するのはとてもいいのではないかと思っています。
千葉のポテンシャルについて、
考えをお聞かせください。
私はCIB(一般社団法人千葉イノベーションベース)に参加していますが、大切な場所です。先輩起業家にいつでも相談ができますし、メンターになる方もいてくれるので本当に心強いです。千葉は都道府県別人口が6位ですので、「起業ってかっこいい!」という環境になれば、起業したいと思う若者が他県より多く台頭してきます。またメガバンクから距離が近く、地方銀行も規模が大きい。オンラインで常に情報も入ってきますし、スタートアップには重要な資金調達もしやすい環境です。そのうえ、家賃も安く支出も減らせる。経営にとって非常に魅力な場所であり、千葉県はポテンシャルに溢れていると感じています。
これから起業を考えている方や
起業間もない
経営者へメッセージを
お願いします。
国が起業家を応援するというのは、国内外で大きな流れになっていますので、ぜひとも挑戦してほしいと思います。ただ、個人的には起業する前にどこかに勤めて社会人経験を積んだほうがいいと感じます。私自身は、サラリーマン時代にたくさんの人脈を築き、ビジネススキルも磨けましたので、起業後にアライアンス先やニュービジネス創出、資金調達がうまくできました。事業を進めるにあたっては、起業家の仲間を積極的に作ってください。起業家仲間がいると気合いで踏ん張れて、やりきれることがほとんどです。私自身はいつでもオープンマインドですので、ぜひ気になったらお声がけください。
- 会社名
- 株式会社WDC
- 電話番号
- 047-429-8724
- 現在の資本金
- 8,114万6,410円
- 現在の年商
- 5,000万円
- 従業員数
- 29名
- 業 種
- 保険・金融
- 事業概要
- 保険事業
- 所在地
- 千葉県船橋市本町5丁目
2番地1号3階
- 好きな漢字は?「義」
- 自分の名前の一文字です。義理人情の大切さを感じることが多いですね。また以前から、「人を大事にしなさい」と言われています。
- オンとオフの切り替え方は?
- 家に帰ってゆっくりお風呂に浸かること!シャワーだと寝付けないですね。お風呂に入ってゆっくり本を読みます。
- 影響を受けた本は?
- 海賊とよばれた男/百田 尚樹 著
- 成功への情熱/稲盛 和夫 著
- ドラゴンボール/鳥山 明 著
- 千葉で注目している起業家、経営者は?
- 株式会社オニオン新聞社
代表取締役社長 山本 寛さん - 株式会社フューチャーリンクネットワーク
代表取締役 石井 丈晴さん - シーケンシャルライン株式会社
代表取締役 近藤 泰幸さん
- 株式会社オニオン新聞社
- 生年月日
- ………………
- 1980年5月27日
- 起業年
- …………………
- 2020年
- 起業スタイル
- …………
- 会社員から
- スタートメンバーは
- …
- 職場同僚