1/30(火)ちば起業家大交流会-CHIBAビジコン2017ファイナリスト紹介-櫻井 杏子

◆ファイナリストプロフィール

株式会社INGEN(インゲン)
櫻井 杏子

1990年生まれ 千葉大学園芸学部卒。
母方は代々農学者。農芸化学教授の祖父の影響で、農業に強い興味を持つ。
大学在学中より、植物生理学・遺伝子学・栽培工学など縦割りの研究体制を変えようとAI開発を決意。創業一年目で関東近郊の農家のべ1000軒以上を直接訪問しヒアリングを重ねていたが、コンセプトに悩んでいたところ、医師である父との会話から、農作物の病気んい関わる情報を横断的に分析する「カルテ化」の着想を得る。

◆プラン名
畑の体質別病気対策AIでJAPAN野菜ブランドを強くする
「農家の相棒Mr.カルテ」

◆概要
「農家さんと共にカルテを創り毎年繰り返す病気・虫害を解決する。新しいかたちの農業支援ウェブサービス」Mr.カルテは、日々の栽培・出荷作業に追われる農家さんに変わり、刻々と変化する畑の状況に合わせて、病気・虫害対策の候補を提示するサービスです。既存の農業ITサービスは、農作業や畑の温湿度などを記録すること自体が目的でしたが、Mr.カルテは、「病気対策の分析」に目的を特化しています。病気による農業損失を最小限に抑えることで、ブランド作物の生産拡大を目指す農家さんの、出荷量計画の向上をサポートするとともに、より効果的な農薬の使い方の提案で、減農薬・減化学肥料にも貢献します。
【2つの独自機能】
○「カルテ」作業日誌から、病気対策に関わる作業を自動で抽出、分析
○「病気対策ナビ」畑の体質・これまでの作業状況に合わせて最適な病気対策や肥料・農薬候補を提示

◆考案動機・背景
INGENは、私が、 園芸学部に在学中のころに抱いた「日本の職人的な農家さんが創り上げた圧倒的な味・品質の野菜を、より手軽に、より多くの食卓に届ける技術を開発したい」という思いから立ち上げた農業サービスの会社です。創業当初からファームDr.サービス(肥料の組み合わせ見直し提案)を続けて参りました。
提案営業を通じて、農家さんの間では、これまでに自身が育んできた「高品質栽培」の技術を開花させようと「海外輸出」や「大規模化」に挑戦に乗り出す方が年々増えているということと、このような農家さんは病気対策を重要視していることに気がつき、「強みである品質を維持したまま生産量の拡大を進めるには、病気対策の技術革新が不可欠」と考えるようになりました。ファームDr.サービスで培ったノウハウを応用して開発したAI技術を、「Mr.カルテ」という製品の形にして、農家さんの生産量拡大と、日本の農業の技術革新に貢献したいと思います。

◆会社ホームページ
http://www.ingen-inc.com/