CHIBAビジコン2018ファイナリストが決定

千葉県の課題解決につながるビジネスアイデア・ビジネスプランを広く募集したビジネスプラン・コンペティション。【CHIBAビジコン2018】

ついに、CHIBAビジコン2018の千葉県知事賞であるちば起業家大賞を狙うファイナリスト5組が決定しました。

 

ファイナリストは2019年1月22日に行う「ちば起業家大交流会in幕張メッセ」にてファイナルプレゼンを行い、その場の審査と投票で千葉県知事賞が決まります。

5組のビジネスプランと事業内容についてご紹介します。

 

≪オーロラ 株式会社≫

劉 天艾(リュウ テンガイ)

■ビジネスプラン名

モバイルバッテリーのシェアリングサービス

■概要

IOTとキャッシュレス技術を融合したモバイルバッテリーシェアは、無人管理で完結でき、どこでも借りられてどこでも返せる、充電したいときに安く手軽にエネルギー供給のインフラとしてサービスを提供。

■この事業で目指すこと

ある日、大阪出張任務を完遂後、ミナミの繁華街でゆっくり花金を楽しんだあと、スマホのバッテリ切れに気づきました。宿はAirbnbで予約したため、携帯を起動できないと、道も入室暗証番号も知る手段がありません。途方に暮れ、最終的なんとか解決したものの、その不安感はずっと忘れられません。このような電池が切れた時の不安・緊張・後悔などの気持ちを解消するために、より手軽に充電できるライフスタイルを提供したいと考え、本モバイルバッテリーシェアChargeMeを立ち上げました。

近い将来は、モバイルバッテリーを持ち歩く必要がなく、使いたい時だけレンタルして利用する仕組みを実現することができれば、無駄に複数台のバッテリーを購入する課題も解決でき、持続可能な社会にも貢献できると思います。将来、太陽光パネルとセットにすることで、室外でもサービスを提供できるようになり、災害時や緊急時に複数の方にバッテリーを配布することできます。このサービスをエネルギー供給のインフラとして、今後テクノロジーの進化に合わせて形を変えていく予定です。

 

≪アイスマップ 有限会社≫

伊藤 一男(イトウ カズオ)

■ビジネスプラン名

自社開発、視覚障害者用携帯時計

触感時計『タック・タッチ』事業

■概要

針も文字盤も表示も音も無い、視覚障害者用に開発した新しい感覚の時計『タック・タッチ』。振動の数で皮膚に時刻を伝える、ユニバーサルデザインでバリアフリーの為、言語に関係なく世界中の視覚障害者・晴眼者へ。

■この事業で目指すこと

ある視覚障がいの方との出会いがきっかけで『触感時計 タック・タッチ』を開発しました。従来の時計は音声式、針部触読式があるのですが、音声式は周りに人がいると使いづらい、針部触読式は点字同様非常に難しいという問題がありました。デザインも10年以上前と古く、種類も2種類ずつしか無いので男性も女性も、若い人もお年寄りも皆同じ時計をしているのに大変驚きました。従来の時計は、機能の問題だけでなくとても”オシャレ”とは言えない時計でした。

そこで、会社設立以来VR(バーチャルリアリティ)の分野で事業をしていたので、触覚技術を使った視覚障害者の携帯時計を製品化しました。視覚障害者が周りに気兼ねなく『いつでもどこでも』利用でき、『オシャレ』な携帯時計をコンセプトに『触感時計 タック・タッチ』は生まれました。発売当初は3カラーでしたが、利用者からのリクエストに応えて現在は7カラーをラインナップしています。

そして、さらに『オシャレ度』を上げたデコレーション版『myタック・タッチdeco』をリリースしました。『触感時計 タック・タッチ』は言語に関係ないユニバーサルデザイン、バリアフリーな時計なので『世界中の視覚障害者』に『便利でオシャレね』と利用していただきたいと思っています。

 

≪株式会社 Smart119≫

中田 孝明(ナカダ タカアキ)

■ビジネスプラン名

いざという時に安心、早く正しい救急医療サービスSmart119

■概要

住民/救急隊が音声認識やA(I 人工知能)の支援下に、スマートフォン/タブレット

PCを用いて、効率的に情報入力し、医療機関へ迅速共有する「いざという時に安心、早く正しい救急医療サービス Smart119」を提供。

■この事業で目指すこと

本事業で提供するサービスは,下記の2つです.

① 自治体向けサービス 救急医療情報システム(Smart119救急情報システム)② 個人用スマートフォンアプリ(Smart119個人用アプリ)

 

本事業のコンセプトは,下記の2つです。

①より早く正しい医療を目指し,「個人・指令センター・救急隊・受入れ医療機関」をつなぐ,救急プラットフォームを提供す。

②救急プラットフォームは,多くの個人を,スマートフォンアプリでつなぎ,誰もが,より早く正しい医療を受けることを可能とし,更にはより広い医療・ヘルスケアサービスプラットフォームへと発展させる。

本事業では,「安心できる救急医療の実現」を理念とし,独創的な発想で,より良い救急医療の実現に貢献したいと思っております.目標は,医療現場の問題点を改善し,傷病者の転帰を改善です。千葉で実績を積み,日本全国,そして海外への展開を目指していきたいと思っております。

 

≪株式会社 苗目≫

井上 隆太郎(イノウエ リュウタロウ)

■ビジネスプラン名

無農薬エディブルフラワーの生産

〝里山から本当に価値あるものを〞

■概要

千葉県鴨川にある温室と里山を拠点に、高品質で希少性の高いハーブ・エディブルフラワーの生産と採集。温暖な気候と、都内へ即日配送可能という地の利を活かし、一流の料理人やバーテンダーから高い評価を得ている。

■この事業で目指すこと

・鴨川のイメージアップ

苗目が鴨川にある理由は、一年を通して温暖で台風などの災害が少ない立地と、全国上位の生産高のある作物が多数あるという農業の盛んな土地柄。東京に近く鮮度のいいものをすぐに届けられることも重要です。また、料理人やお客様と近い関係で作物の選定や収穫期の決定が可能です。このような利点が生産物を通じて認知されていくことで、鴨川という場所のイメージ向上を図ります。

・耕作放棄地の問題解消

旧棚田を使ったぶどう栽培、水田を使った加工用麦の栽培、その他ミント系ハーブなど、土地の特性に応じた利用法が提案できます。

・ 雇用問題の解消

エディブルフラワー、ハーブの栽培は毎年土から耕すなどの力の必要な労働を必要としないため、高齢の女性にも適しています。種まき、植え付け、除草、収穫、加工 出荷といった様々な業務が発生し、単純作業ではない創造的な労働環境を提供できます。

・空き家問題の解消

空き家を有効活用した加工場、出荷場、ショップなどの施設を作ります。

・里山の健全化

在来種や広葉樹など環境保持に有効な植物の育成を通じて、里山の保全・健全化を図ります。

・世界への発信

千葉県大多喜町「mitosaya薬草園蒸留所」と連携し、日本のフルーツ、ハーブ等を用いた蒸留酒、ジャム・シロップなどの加工品を生産します。流通も容易な加工品で、原料の産地を明確にすることで日本だけでなく世界を視野に発信していくことが可能になります。

 

≪YajikkoKITCHEN≫

矢路川 結子(ヤジカワ ユウコ)

■ビジネスプラン名

千葉県を健康都市へ

食のトータルコーディネートサロン

発酵×スパイス食堂YajikkoKITCHEN

■概要

「こころ」と「からだ」を笑顔にする【食のトータルコーディネートサロン「YajikkoKITCHEN」】日本伝統食文化である「麹」を使用した飲食店・教室・商品開発・販売等様々な方面から、皆さんの食環境を整える。

■この事業で目指すこと

現代人の食環境は急速に変化している。〝飽食の時代“〟と言われるほど食が豊かになった今、「乱食」「孤食」「偏食」といった食の乱れが問題視されています。そして食環境の乱れによる「成人病の増加」「味覚障害」「アレルギー疾患」や「心のバランスが崩れてしまう」方が増えています。「食」という字は「人を良くする」と書くように、食は心身の健康な人間を育てるための基本です。

「食のトータルコーディネートサロンYajikkoKITCHEN」では日本伝統食文化である「麹」を使用した食事の提供・知識の提供・商品の提供をすることで、皆さんの「食環境」を整え「こころ」と「からだ」を笑顔にします。そして「麹」文化を伝承していくことにより、次世代へ日本の良き伝統を繋いでいきます。皆さんが心身ともに健康で元気に楽しく過ごしていくことで、千葉県を明るい未来へ繋ぎます。